歯科的アンチエイジング
いつまでも若々しく、長く元気に毎日の生活を楽しむため、体を鍛えたり、お肌をお手入れしたりするのと同じように実はお口の中のお手入れも「抗老化」に大きな役割を果たしていますが、あまり意識されていないのではないでしょうか?
年齢を重ねても、生活の質を高く保ちながら若くはつらつとしていたい、という思い失わないこともひとつの健康法といえるかもしれません。
>>加齢と歯の健康を「アンチエイジング」の視点から考えてみると、どんなことが見えてくるでしょうか?
1.お口の機能・役割から見ると | 毎日の食事がおいしく食べられる、噛む、飲む、話す行為は脳細胞を活性化させ、からだ全体の免疫力を高めます。 高齢期には認知症防止にもなります。 |
2.顔・表情など見た目の若さから見ると | 加齢により歯の表面が変色してくる、歯を失うと食事が十分にできず頬の筋肉が衰えたり、骨がやせたりすることによって顔貌が変化してくると、心理的にも自信を失い、顔色や表情に生き生きとした活力が無くなってしまいます。 |
3.からだの中から見ると~有害毒素を排除しましょう! | 血管や内臓の健康は歯や全身の健康とも深い関わりを持っています。老化を促進させるからだの中の「さび」(活性酸素)をためないように、「脱さび」で体内年齢を若く、健康に保ちましょう。 |
つい見た目の色・形だけを重視したり、もしくは「とにかく噛むこと・食べること」だけに偏ってしまいそうですが、これらの3つのバランス(機能性・審美性・体内年齢の若さ)を保ちながら、今の自分にとって必要なケアを補っていくことが大切です。
老化をエスカレートさせる体内のさび「活性酸素」の原因となるものは、実は私たちの身のまわりにたくさん存在します。
自然界に存在する身のまわりの有害物質(水銀・ヒ素・鉛・カドミウム・スズ)
食物 | 魚、貝類、(有害物質を含んだ土壌で育った)農作物、 |
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生活消耗品 | カビ取り剤、台所漂白剤、乾電池、塗料、殺虫剤、化粧品、歯科用アマルガム |
環境性廃棄物 | 工場排気ガス、残留農薬、アルミなどの新建材、化学接着剤 |
嗜好性食品 | タバコ、食品添加物、着色料 |
自然環境 | 大気、(汚染された管による)水 |
これらの有害物質中に含まれる金属は、生活の利便さの向上とは対照的に、体内に入ると体にとって必要不可欠なミネラルの働きを阻害し、
- 頭痛・慢性疲労・不眠・イライラ・集中力低下
- 肝臓・腎臓障害、動脈硬化・高脂血症、高血圧
- 手足のしびれ・リウマチ、難聴・視覚障害
- アレルギー、アトピー等皮膚疾患、
- 老化、肌荒れ、むくみ、めまい、吐き気そのほか原因不明の体調不良
- 自律神経失調症
など、様々な弊害を引き起こす要因となります。なかには微量でも疾病の原因子となるものもあり、多量に摂取した場合、完全に排出することは個々人の免疫能力や、内臓の排泄能力に依存することとなり注意が必要です。
せっかくむし歯治療をしたのに、有害な危険性のある金属をこれ以上お口の中に増やしたくない、という声が近年高まってきました。金・銀・白銀などの貴金属は高価ですが人体への影響は寛容できる程度とされています。
しかし残念ながら日本では保険適用されておりません。このため現在では人体に全く無害で生体親和性のあるセラミックなどの新しい歯科材料が登場し、さらなる進化をつづけています。