患者さんのお口を守る、科学的根拠に基づく予知性の高い歯科治療とは

歯科医療といえば、虫歯の歯を削って詰める、かぶせる、痛いところを治す、歯を抜いて入れ歯を作る、などが仕事の中心だと思われていました。失くしてしまった歯を別の物で代用する、その試みは、動物の骨や真珠を使うなど、古くは古代マヤ文明の時代から行われてきました。

試行錯誤そして淘吉岡正行先生汰を繰り返した人間の英知が、スウェーデンの偉大なる学者の偶然の発見(1952年)で、科学的にその安全性、機能性を裏付けられた努力の産物と結びつき、すばらしい治療法を現代のわたくしたちは享受することができるようになりました。

「お口の健康管理から、生涯長く健康でいられるようできる限り歯を残したい。そして少しでも長く。」それが本来の歯科医療のあり方だと考えています。天然の自分の歯に勝るものはありませんし、口の健康が崩れてしまえば、全身の健康にもいい影響はありません。そのことを一番よく知っている歯科医が、病気にならない生き方=「予防」を実践していかなくてはならないと考えています。

でももし病気になってしまったら、他のところまで悪くなってしまわないように積極的な治療を行うこと、これも「予防」のひとつ言えます。

  • 歯が黄ばむ、黒ずむ
  • 歯ぐきに違和感を感じる、しみる
  • 歯がグラグラしてきた、口臭が気になる
  • かみ合わせがしっくりこない、口の周りの顔貌が変わってきた気がする

このような症状。原因はなんでしょうか?虫歯それとも歯槽膿漏・・・?お口の病気の原因の多くを占めるのは実はバイオフィルムと呼ばれるバイ菌のかたまりなのです。体も病原菌に感染するように、お口の中も常に原因菌が繁殖する危険性をもっています。ご家庭できちんとブラッシングを行っていても、それだけでは奥歯の隅や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目の溝にあるバイオフィルムは取り除くことはできません。

バイオフィルムは細菌達が手に手をつないでつくった大きな硬いマンションです。こうなってしまうと抗生剤などのお薬もほとんど効果がありません。しかし虫歯や歯周病はたいていそこから始まるのです。

マンションを根こそぎ撤去し、健康な大地を取り戻し、病気になりずらい環境に戻してあげること。病気を予防し再発させないこと。お口の病気のメカニズムを知り、定期的なメインテナンスを正しく行うことで、健康なお口を維持することが可能になるのです。

あなたが病気になったり、歯周病やむし歯になって歯を失うこと(⇒歯を失うことで健康を損なうこと)がないように、予防という考え方、ライフスタイルをとりいれて欲しいと思います。

医院の外観日本では、「痛くなったらとりあえず治療するけど、痛みが無くなったからもう大丈夫かな・・・」という意識がまだ根強いように思われます。

欧米の歯科先進国ではその反対に、歯が悪くなる以前から、悪くならないケアトリートメントをこころがける意識が強く、病気の情報についても十分な説明を受けて、健康な状態を維持するためのメインテナンスを続けることが歯科医療の常識となっています。

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