いばらき8020・6424運動最前線!

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6424運動の達成率は、全国平均60.2%に対し茨城県は63.3%、8020運動については全国平均25.0%に対し茨城県32.4%と、わずかに平均を上回る水準となっています。(平成18年茨城県保険予防課、県民歯科保健基礎調査調べ)10年前は定期検診などの予防歯科の受診率がわずか2%であったことを考えてみれば、「予防」への試みは少しずつでも前進の一途を辿っているといえるかもしれません。しかしながら、世界に目を向けてみると、日本は先進国の中ではワースト1、2を争う順位でう蝕率が高いというデータが出ています。

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左の表の数値、これはいったい何を表したものだと思いますか?実は国別に国民一人当たりのう蝕歯数平均を表した数値、つまり国民一人につき、すでに罹患しているむし歯の数が何本あるか、を数値で表したものです。(むし歯によって喪失してしまった歯の数、治療済みのむし歯の数も含みます)表の中の数値の単位は歯の本数です。

健康保険制度やGDPを見ても、受診を大きく阻害するような問題は先進国の中でも比較的少ないにも関わらず、日本ではデンタルケアの必要性について正確に理解されていないこと、そして結果としてう蝕率や60歳代以降の残存歯数が十分でないことは危惧すべき問題点と言えるでしょう。

どうしてこのような違いがでてきたのでしょうか?欧米諸国では実際、どのようなデンタルケアが行われているのでしょうか?

実は、「特に何か違うことをしているわけではない」、のです。

確かに保険制度の違いなどから、歯科疾患を患ってしまうと医療費が高くついてしまうので、できるだけならないように予防する意識が日本よりは国民全体に広く浸透しているということはありますが、欧米独自の特別なケア、特殊な治療、があるわけではなく、定期的にクリニックでケアする習慣が、この高い数値を支えている大きな要因(つまり、定期検診受診率が高いこと)として挙げられます。

では、定期健診を受診した人と、受診しなかった人ではどのような違いが見られたのか下の図をご覧さい。

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図の中で、「リコール」とありますが、これが「メインテナンス・定期検診」のことです。

これまでご紹介してきましたように、お口の中の病気の原因には①細菌感染②からだの原因子③生活習慣などの環境因子、などさまざまなものがあり、それらが合わさって発症・発病します。例えばある人が細菌感染によって歯周病になってしまい「歯がグラグラして血も出てきた」、と歯科医院に通院するとします。ある日その患者さんが「前よりは血が治まってきたのでもう大丈夫かなあ」と、治療を途中でやめてしまいます。もともとお口の衛生状態が悪く(③環境因子)、歯周病リスクが高い状態にある(②からだの原因子)この患者さんは、いったん症状が回復経路に向かっても、敵(病原菌)から見ると、②・③は病気になる前と変わらないので、その人が疲れて抵抗力の弱まっている時に襲う(細菌感染する)チャンスを狙っている状態、つまりいつ病気になってもおかしくない状態にあります。

メインテナンス・定期検診とは、回復した健康をそのまま維持・管理していく、体を長く健康な状態に保つ、ということですが、振り返ればそもそもその前に必ず、その人は病気に罹患した、という事実があるのです。歯を失ってしまえばもちろんのこと、歯周病によりいったん吸収してしまった(溶けてしまった)骨(歯を支える歯槽骨)は、二度と元には戻りません。つまり、なんとか上の図の中の緑の点線の上、健康な状態に回復することができても、その後のメインテナンスを怠ったために病気が悪くなり再発してから治療を受けても、すでに大切な骨が失われてしまっているので、その時に回復できるラインは、以前のその人の健康な状態のラインより下になってしまう、健康レベルが下がってしまう、ということになります。

自分の健康を守れるのは自分しかいません。現在の自分の健康レベルを、できる限りそのままのラインに維持できるように、予防メインテナンスの必要性がご理解いただけたでしょうか?

もし、歯を失ってしまい入れ歯や金属だらけのお口で、「まったく噛めないわけじゃないからまあいいか・・」と、定期的な歯のチェックを怠った時、将来残っている他の歯の運命も同じ結果になってしまうことは、本当にあなたのお口の機能を、ひいては健康を、回復したといえるでしょうか?

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